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 「子犬がほしい!」 五歳のとき、ひとりっ子の私は両親にそう言いました。日本人家庭なのに赤ちゃんの頃からフランスで暮らしていた私はフランス語も日本語もうまく話すことができず。友だちができませんでした。

 そんな寂しかった私をなぐさめてくれたのはペットショップやドッグショーで出会う犬たちでした。普通の子は犬を少し撫でただけで立ち去るのに、私は三十分でも一時間でも犬のそばに居座るのでみんなあきれ顔。中でも私が気に入ったのはラブラドール・レトリーバーでした。盲導犬や介助犬として活躍する犬だけあってお利口だし、ラブラドールなら“私の妹になれる”と思ったのです。

 けれども、両親の返事は「ノー」でした。お金持ちではないわが家では値段の高い犬をポンと買うことはできなかったのです。がっかりする私。すると父が台所から直径十センチ、高さ十六センチのココアの空き缶を持ってきて言いました。

 「それじゃあカリン、貯金をしよう。毎日スーパーでママに買ってもらうお菓子を我慢して、その分のお金をこの缶に入れるんだよ。パパが思うに、これがいっぱいになったら、きっとラブラドールが買えると思うよ」

 「ほんと?いっぱいにしたらラブラドールを買ってくれる?」

 「うん、いいよ。ママもそれでいいよね?」

 「いいわよ、約束する」

 「うん、約束だよ!」

 こうして、私のワンワン貯金がはじまったのです。スーパーのお菓子売り場のオマケ付きのチョコも、色とりどりのキャンディも、ファーストフード店のお子様セットも、その日から見ない、見ない、我慢、我慢。あとで聞いたことですが、両親は途中で忘れてしまうだろうと思っていたようです。でも、私は執念の5歳児となっていたのです。

 1日1ユーロの貯金はどんどん貯まっていきました。6歳の誕生日がきたときにはココア缶の半分がコインで埋まっていました。数えてみたら三百ユーロと少しありました。両親が調べてくれたフランスでのラブラドールの値段は六百ユーロでしたから、あと一年で夢が叶うとわかり、私はワクワクしました。

 そうしてココア缶の八割がコインで埋まったとき、パリ郊外にあるブリーダーの農場を訪ねました。子犬を産んだばかりのラブラドールは五匹いましたが、子犬におっぱいをあげつつもしっぽをパタパタして、こちらを見るレイナという二歳のイエローのラブラドールと目が合いました。とてもやさしいまなざしでした。

 「レイナちゃんの赤ちゃんにする!」

 私は叫びました。レイナの子犬は七匹、オスが四匹、メスが三匹。私たちはメス一匹を予約しました。生後60日を過ぎないと子犬を受け取ることはできませんから、あと二ヶ月。さぁ、ワンワン貯金もラストスパートです。一日一ユーロ、それと父はときどき二ユーロコインを入れてくれていました。そして貯金をはじめてから一年七ヶ月。ついに六百ユーロが貯まったのです。

 銀行でお札に換えてもらい、子犬を迎えに行きました。体重四キロのかわいいラブラドールの子犬を自分の胸に抱いた日の感動は今も忘れてはいません。

 「名前はジュエルだよ、私の宝物だからね」

 私とジュエルはいつも一緒です。時は流れ、私は16歳になり、ジュエルは9歳半になりました。最近は妹のほうが早く年を取っていくのが心配な日々。でも、先日、テレビに十九歳のラブラドールが出ていました。

 「ジュエル、20歳まで生きるんだよ、わかった、約束だよ」

 私の目をじっと見つめるジュエル、どうか約束を守ってくれますように……。

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