第二十一章:世界遺産~九寨溝

第二十一章:世界遺産~九寨溝

九寨溝は青蔵高原の東南側、尕爾納峰の北麓にあり、標高は2000m~3160mの間で、世界の高地寒冷のカルスト地形に属する景勝地である。また、白水溝の上流である白河の支流であり、「九寨溝」の名もチベット人の村(山寨)が9つある谷であることから付けられた。総面積は約620k㎡で、52%が原生林に覆われており、ヤダケや様々な珍しい草花が生い茂っている。そのほか、パンダ、キンシコウ、クチジロジカなど、多くの野生動物も広く生息している。独特な青い水、流れる水、鮮やかな林、雪山、チベット風情という5つの景観が内外に知られており、「夢の仙境」、「童話の世界」と讃えられる。九寨溝は岷山山脈に「Y」字状に分岐している日則溝と則査窪溝、樹正溝の三大溝からなる。見所は主に、樹正区、日則区、長海区、宝鏡崖区に分けられている。   九寨溝にある多くの湖沼は、水中に溶け込んでいる炭酸カルシウムの影響を受けている。太古の氷河期、水中の炭酸カルシウムは固まらず、水と共に流れていた。12000年前になると、気温が上昇し炭酸カルシウムが入った水は、障害物に当たるとそのまま付着していった。これが固まり年月が経つにつれて、いまの乳白色の棚田状の湖群をつくる堤防が形成されていった。これらが積み重なり、今の「海子」と呼ばれる「堰塞湖」になった。主に第4紀古氷河期に形成された九寨溝には、現在、大量の遺跡も残されている。また、石灰分の沈殿によって、湖底、堤防と湖畔に乳白色の結晶が見られ、その上に、雪水が流れ入り、階段状の湖に濾過され、水はより一層透明度が高くなっている。   九寨溝の気候は過ごし易く、冬も風がなく、夏は涼しく、四季折々に美しいので、世界的に見て旅行に最適な観光地の1つである。美しく原始的である景色は、主に樹正区と則査窪、日則の両支流に分布しており、独特な高山湖沼と滝群から成る自然の景色は、湖沼、滝、川原、渓流、雪を頂いた峰、森林とチベット風情の集大成である。1992年に世界遺産に登録されている。 

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