第二十一章:世界遺産~武陵源

第二十一章:世界遺産~武陵源

武陵源は中国の中部、湖南省の西北部に位置し、張家界森林公園、慈利県索渓峪自然保護区および桑植県の天子山自然保護区などの3つのエリアからなり、総面積約500k㎡の景勝地。武陵源はこの世でまれに見る砂岩の郡峰地形であり、風景区の中は、峡谷が縦横に走り、石や峰が高く聳え立ち、緑の木が生い茂り、動物が群れる、「大自然の迷宮」や「天下一の奇山」と讃えられる景色が広がる。   ここは、億万年前、見渡す限りの大海だった。それが、長い時間をかけて、大自然による風雨の浸食が進み、やがて、今日の砂岩の郡峰という地形になった。いたる所に珍しい草花があり、常緑の松や柏は勢いよく伸び、日光が遮られ、奇峰奇岩が高く切り立ち、渓谷が取り巻き、絶壁には雲や霧がかかる。その価値ある自然の景観や豊かな原始的な野生植物などが、人を魅了する。この武陵源は奇峰、怪石、幽谷、秀水、石灰洞という「五絶」で世界に広く知られている。   張家界は青岩山とも呼ばれ、中国で最初に指定された森林公園である。3000もある奇峰がそびえ立ち、その周囲はどれも、斧やなたで削られたような形をしているが、形は千差万別である。それぞれの奥深い谷間を縫うように、滝が一年中四季を問わず流れており、独特で美しい一幅の絵のような世界をつくり出している。主な観光スポットは、黄獅寨、腰子寨、袁家界、砂刀溝、金鞭渓。   索渓峪は、かつて常徳慈利県に属していたが、1988年8月に大庸市武陵源区政府が成立され、武陵源の管轄になった。索渓峪の景観は山水に依るが、山紫水明だけでなく、険しい橋や奥深い洞窟なども素晴らしい。十里画廊、西海、百丈峡、宝峰湖、黄龍洞など観光スポットは200を越える。   天子山は武陵源風景地の最高地点にあり、その主峰の高さは1250mもある。頂上から、周りの山の峰を見下ろすと、見渡す限りの雲海やなどさまざまな景観が楽しめる。「雲と霧」、「月夜」、「霞む太陽」、「冬の雪」という、四大自然奇観を観賞すれば、爽快な気分が味わえる。   張家界、索渓峪、天子山はそれぞれ独自の特徴を持ちながらも、切り離すことはできず、互いに支え合い景観を作ってっている。この様にして、武陵源の「雄大、神秘的、急峻、純朴、重厚、秀麗、野趣」が一体化た力強く美しい自然景観が出来上がったのである。   また、武陵源は植物の宝庫であり天然の動物園でもある。武陵源を覆う植生は中央アジアの北部広葉樹林に属し、森林率は95%以上となっている。原始二次森林には、1000種以上の植物があり、そのうち、木本植物は93科510種余りで、ヨーロッパ全体の倍以上の種類になる。有名な希少樹木としてイチョウ、ハンカチの木、紅豆杉、カヤなど190種類以上がある。   更に、ここには優美な景色と色濃い民族風情が共存している。ここに住むトゥチャ族、ミャオ族、ペー族などの少数民族は長い歴史の中で、独特の伝統習慣を受け継いできている。   1992年に、世界遺産名録に登録された。世界遺産委員会は「総面積26000haを超える武陵源は、奇観と雄大な景色を持っている。最も独特なものは3000を超える砂岩の石柱と砂岩の峰であり、その大部分は高さが200余mである。峰々の間を峡谷は縦横に走り、渓流、池や滝は至る所に存在する。この他、40余りの石でできた洞窟や2つの天然の石橋が存在している。魅力的な自然景観のほか、大量の絶滅に瀕する動植物がここに暮らしていることにより、世界の注目を浴びている。」と評価している。  

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