第二十一章:世界遺産~中国南方のカルスト

第二十一章:世界遺産~中国南方のカルスト

中国南方のカルストは3億年前から50万年前に形成され、雲南省、貴州省と広西チワン族自治区に集中し、リハカルスト、石林カルスト、武隆カルストなど、5万k㎡に広がっている。カルストとは、石灰岩と白雲岩を始めとする炭酸塩岩の上に形成された地形である。   雲南省のカルストは石林彝族自治区にあり、「路南石林」とも呼ばれる。石林は彝族の伝説の人物、アシマの故郷と言われている。石林カルストの「大小石林」と「乃古石林」は剣、柱や塔のような景観で世界遺産に登録された。ここは2億7千万年前、長い間の地質変化と複雑的な古地理環境の変遷を経て形成され、現在、極めて貴重な地質遺跡になっている。全世界のカルスト地形がここに集中しているかのように、世界にあるカルストの大部分の種類は、ここに含まれる。カルストで出来た石歯、峰叢、鐘乳丘、鐘乳洞、鐘乳湖、滝、地下河川は、巧みに配置され味わいがある。それは、また典型的な高原カルスト生態系であると同時に、最も豊富で立体的なパノラマでもある。また、石林に足を踏み入れると、タイムトンネルに身を置いたかのようで、自然の恵みと偉大な時の流れを満喫することができる。そして、太古の海底の迷宮を巡ると、険しい山やそびえ立つ石峰が、時には大勢の軍隊に、時には静かな古城に、またある時には鳥や獣や人間のように見え、生き生きとした景観を呈している。   貴州省リハ県内にある樟江景勝地の「大小七孔景勝地」と「茂蘭国家レベル自然保護区」は円錐型のカルストの代表として世界遺産入りした。リハカルスト原始森林、水上森林と「漏斗」森林は、合わせて「リハ三絶」と呼ばれる。これらは、山の上、水の中など、それぞれ異なる空間で形成されてきたが、いずれも石の上に生まれ、脆弱なカルストの環境の中で育くまれたものである。それは、まさに人間が自然と調和した奇跡とも言える。漏斗森林とは、緑豊かなカルストの中の漏斗型のものを指す。樹木が密集し、周りを山々に取り囲まれた、その形は巨大な緑色の洞窟のようである。漏斗の底から円錐型の峰の頂まで150-300mの高低差がある。人気もなく、あらゆるものが原始の姿そのままで残っている。「水は石の上を流れ、樹は石の上に育つ」と言われる、「小七孔」の円錐型の森林は、リハ県のもう1つの見どころである。ここには、樹齢の100年以上のものも多く、その根は水に浸り、巨大な石に抱きしめられ、水に打たれながらも生き生きとしている。   重慶市武隆区内の武隆カルストは天生三橋、箐口天坑、芙蓉洞という大きく3つの部分から成り、中には天生橋、天坑地縫、溶洞など立体的なカルスト景観がある。その中の芙蓉洞は大型の石灰岩の大きな洞窟で、全長2400m、広さ高さ共に30-50mある。洞壁には様々な巻曲石や方解石、石膏晶花など世界的に見ても珍しいものがある。武隆の天生橋風景区は、天竜橋、青龍橋、黒龍橋という3つの力強いアーチ型の石橋によって名を知られ、アジア最大の天然の橋群に数えられる。   中国南方のカルストは2007年6月世界遺産に登録された。世界遺産委員会は、「カルストの特性と地形景観の多様性は世界で並ぶものがない。湿潤の熱帯から亜熱帯のカルストまでを代表できる顕著な見本であるため、普遍的価値もある。申請資料や専門家によると中国南方のカルスト、雲南石林は最高の自然現象で、カルストの最高の標本であり、石林のすぐれた見本で、カルスト地形のモデル地域でもある」と評価している。 

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