第十九章:中国考古~磁器と中国

第十九章:中国考古~磁器と中国

 英語のChinaは「中国」「磁器」両方の意味を持っています。中国は昔から、「磁器の国」と言われますが、中国は磁器と一体どんな関係があるのでしょうか。 

 

 考古資料からすると、磁器の前身は原始の青磁であり、陶器から磁器への段階の産物でもあります。磁器の特徴を持つと同時に、原始陶器の痕跡も残っています。中国最古の原始青磁は、今から約4200年前、山西省夏県の竜山文化遺跡で発見されたものです。 

 

 中国の真の磁器は、東漢の時代(紀元23年~220年)に発見されたものです。まず南方の浙江省で発見され、その後、磁器の製造技術は南方から北方に伝わりました。その中で最も大きな発展は、白磁の誕生です。白磁は青磁から発展したもので、両者の区別は台、釉の中に含んだ鉄の量が異なることにあります。陶土に含んだ鉄の量が少ない場合、その台の色は白色を呈し、鉄の量が多い場合、台の色は比較的に暗い色合い、灰色や浅い灰色或いは濃い灰色を呈します。磁器そのものの発展からは、単一色の釉磁器から彩色磁器へ発展することがわかります。その大多数の彩色磁器はいずれも白色を地として、その他様々な色で彩られています。よって、白磁の出現は磁器の発展にきわめて大きな影響力となったのです。 

 

 紀元十世紀から十三世紀初めまでの唐、宋の時代、中国の磁器製造の技術は引き続き発展し、唐三彩は、この時期に生まれた彩色の陶磁工芸品です。唐三彩は主に、台の上に彩色釉を塗り、火であぶる際に化学変化が起きたものです。唐三彩は中国固有の絵画、彫刻などの工芸美術の特徴を生かし、一つの器の上に同時に赤、緑、白の3つの釉色を使って高温で焙った後、三色の釉色は互いに入り交じり、三つの色はより多くの色彩に変化します。これが唐三彩の釉色の特徴です。 

 

 明(紀元1368~1644年)、清(紀元1644~1911年)両時代は中国の磁器生産の真っ盛りの時期です。南方の都市景徳鎮が「磁器の都」として確立されたことにより、景徳鎮の磁器焼き窑が数百年にもおよび明、清両時代の磁器を支配し、これまでにも、中国の最高級磁器は依然としてここで制作されたものです。中国の磁器を外国へ輸出したのは8世紀から始まり、それに先立ち、有名な「シルクロード」はすでに中国と外国の商業貿易及び文化交流の場でした。8世紀に入った後、磁器の海外での販売に伴い、中国は「磁器の国」として世に知られるようになりました。 

 

 中国磁器は主にアジア地域に向けて輸出していました。17世紀に入り、西欧の皇室と宮廷で中国の磁器を収蔵する傾向がみられるようになり、ポルトガルが新しい航路を切り開いた後、ヨーロッパ社会でも磁器は最も貴重な土産品となりました。この時期に、ヨーロッパで流行っていた芸術の風格、ロココ調は、生き生きとして、優美、精巧、自然を特徴とし、その提唱された芸術作風は中国芸術の精緻、やわらかい、繊細、優雅と道は違うが、帰着するところは同じで、これは磁器を含む「中国の風格」を持つ品物がヨーロッパで流行るきっかけとなりました。17世紀、中国は毎年約20万件の磁器を輸出し、18世紀になって多いときには毎年約100万件も輸出された。中国の磁器は全世界に輸出し、世界的な商品となった。「China」という言葉も中国磁器がイギリス及びヨーロッパ大陸に流出したことにともない、磁器の代名詞となり、「中国」と「磁器」の二つの意味を持つ言葉となったのです。ところで、この変化は最終的にいつ確定されたのかについて、今のところはっきりしていません。しかし、肯定できるのは、中国の古代磁器の輝かしい成果やこれによって切り開いた磁器の伝播ルートに基づき、中国独特の品物が世界の人々に愛されるようになったということです。

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