宮沢賢治童話集

いちょうの実

  そらのてっぺんなんか冷たくて冷たくてまるでカチカチの灼きをか...

寓話 猫の事務所

……ある小さな官衙に関する幻想…&hell...

蜘蛛となめくじと狸

  蜘蛛と、銀色のなめくじとそれから顔を洗ったことのない狸とはみ...

寓話 洞熊学校を卒業した三人

  赤い手の長い蜘蛛と、銀いろのなめくじと、顔を洗ったことのない...

「ツェ」ねずみ

  ある古い家の、まっくらな天井うらに「ツェ」という名まえのねず...

クンねずみ

  クンねずみのうちは見はらしのいいところにありました。 すぐ前...

鳥箱先生とフゥねずみ

  あるうちに一つの鳥かごがありました。 鳥かごと云うよりは、鳥...

カイロ団長

  あるとき、三十疋のあまがえるが、一諸に面白く仕事をやって居り...

蛙のゴム靴

  松の木や楢の木の林の下を、深い堰が流れて居りました。岸には茨...

けだもの運動会

〔冒頭原稿一枚?なし〕「いかん。貴様が勝つにきまってるじゃないか。第一そんなものは社...

黒ぶどう

  仔牛が厭きて頭をぶらぶら振っていましたら向うの丘の上を通りか...

林の底

 「わたしらの先祖やなんか、 鳥がはじめて、天から降って来たときは、 どい...

雪渡り

 雪渡り その一(小狐の紺三郎)  雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり...

氷河鼠の毛皮

  このおはなしは、ずいぶん北の方の寒いところからきれぎれに風に吹きとばさ...

シグナルとシグナレス

  (一)  『ガタンコガタンコ、シュウフッフッ、   さそりの...

祭の晩

  山の神の秋の祭りの晩でした。 亮二はあたらしい水色のしごきを...