渡辺淳一

光と影04

     四  大阪臨時病院に残った寺内の創は小武が想像したとお...

光と影05

     五  偕行社は九段坂上にあった。卵色の二階建の洋館で、...

光と影06

     六  偕行社の集会所は日とともに利用者が増え、賑わって...

光と影07

     七  明治二十七年八月、日本は清国に宣戦を布告、日清戦...

光と影08

     八  当初短命を予想された桂内閣は日露戦争という超党派...

光と影09

     九  明治は改元され大正に改まった。 富国強兵の国是は...

光と影10

     十  小武の行動に異常なことが目立ち始めたのはこの時か...

宣告01

     一  国立D病院外科医師の船津俊介は五時に受持の祁答院...

宣告02

     二  点滴と注射の術後指示をカルテに記載すると船津は医...

宣告03

     三 「祁答院に限って癌を摘りきっていないことを告げてよ...

宣告04

     四  船津の説明をきいてから祁答院はほとんど口をきかな...

宣告05

     五  祁答院の枕元にカレンダーがある。その一日一日が赤...

宣告06

     六  祁答院が病室に絵の道具を持ち込みたい、と云い出し...

宣告07

     七  梅雨が過ぎ、夏が訪れた。春先の様子では夏くらいま...

宣告08

     八  祁答院正篤か突然胸苦しさを訴え死亡したのは、それ...

猿の抵抗01

     一  今朝早く、滑稽なことを発見した。実は昨夕来、今年...