夏目漱石

坊っちゃん(02)

(二) ぶうと云いって汽船がとまると、艀はしけが岸を離はなれて、漕こぎ寄せて来た。船...

坊っちゃん(03)

(三) いよいよ学校へ出た。初めて教場へはいって高い所へ乗った時は、何だか変だった。...

坊っちゃん(04)

(四) 学校には宿直があって、職員が代る代るこれをつとめる。但ただし狸たぬきと赤シャ...

坊っちゃん(05)

(五) 君釣つりに行きませんかと赤シャツがおれに聞いた。赤シャツは気味の悪わるいよう...

坊っちゃん(06)

(六) 野だは大嫌だいきらいだ。こんな奴やつは沢庵石たくあんいしをつけて海の底へ沈し...

坊っちゃん(07)

(七) おれは即夜そくや下宿を引き払はらった。宿へ帰って荷物をまとめていると、女房に...

坊っちゃん(08)

(八) 赤シャツに勧められて釣つりに行った帰りから、山嵐やまあらしを疑ぐり出した。無...

坊っちゃん(09)

(九) うらなり君の送別会のあるという日の朝、学校へ出たら、山嵐やまあらしが突然とつ...

坊っちゃん(10)

(十) 祝勝会で学校はお休みだ。練兵場れんぺいばで式があるというので、狸たぬきは生徒...

坊っちゃん(11)

(十一) あくる日眼めが覚めてみると、身体中からだじゅう痛くてたまらない。久しく喧嘩...

こころ(上) 先生と私(01)

一  私(わたくし)はその人を常に先生と呼んでいた。だからここでもただ先生...

こころ(上) 先生と私(02)

二  私(わたくし)がその掛茶屋で先生を見た時は、先生がちょうど着物を脱い...

こころ(上) 先生と私(03)

三  私(わたくし)は次の日も同じ時刻に浜へ行って先生の顔を見た。その次の...

こころ(上) 先生と私(04)

四  私(わたくし)は月の末に東京へ帰った。先生の避暑地を引き上げたのはそ...

こころ(上) 先生と私(05)

五  私(わたくし)は墓地の手前にある苗畠(なえばたけ)の左側からはいって...

こころ(上) 先生と私(06)

六  私はそれから時々先生を訪問するようになった。行くたびに先生は在宅であ...